花猫がゆく

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韓国覚え書き

韓国エッセイ

読書メモ

過去の日記

〜2001年4月

4月26日
 杉浦明平の「養蜂記」が面白かったので、図書館でミツバチの図鑑を見てみる。なかなかかわいい。太ももに黄色い花粉団子をくっつけて飛ぶのもかわいい。

4月20日
 「お前なあ、ぜんぶ合う人なんかいいひんで。半分合ったらええんや、半分」と母が言う。
 「お父ちゃんとは半分合ってたん?」と聞くと、「半分も合うか!」と吐き捨てるように言われた。

4月15日
 猫も教えれば「お手」をするということなのでがんばってみる。「お手」と言いながら猫の手をとってえさを1粒ずつやるのを繰り返せばいいらしい。

2月26日
 「ひるの歌謡曲」今日の特集は中島みゆき。歌詞は全然共感できないのに、やっぱり号泣してしまった。「恋の終わりはいつもいつも立ち去る者だけが美しい」天才だよなあ。デビュー曲「時代」の老成ぶりもすごい(当時20歳ぐらいじゃないか?)。

1月31日
Dancer in the dark
 はっきり言って救いがない、気が滅入る映画。ストーリーは矛盾だらけだし。
 よく言われてるように、ビョークの存在感と情念だけがやたら際立っている。まるで「黒蜥蜴」の三輪明宏のように(?)「この人のための映画」という感じ。
 インタビューによると、この映画を製作していた2年ほどの間、ビョークは私生活でも主人公になりきっていたらしい。まさに憑依してるという感じ。だんだんビョークが北島マヤに見えてきたぞ(ちょっと顔も似てるかも)。

 ミュージカルシーンはどれもよかったけど、中でも中盤の列車を使ったシーンが一番よかった。曲もいいし、一番泣けたかも。ラストではゲンナリしちゃって泣けなかったなあ。あちこちからすすり泣く声が聞こえてくるのもまた何というか。
 やっぱ声が特別なんだろうね。この声で天高く歌われるとそれだけでぐっとくる。生命力、ということかな。

1月17日
ネコおじさん
 とうとう神社の森のネコおじさんに遭遇した。神社に住む猫たちにエサをやりに来ていた誰もが(私を含め、いっぱいいる)話していた人。神社の猫分布について熟知し、毎日必ずエサをやりに来て、猫たちに避妊手術まで受けさせているという博愛の人。その人は神社の森の中をゆっくり自転車で走っていた。その傍らには4〜5匹の猫たちが伴走していた。その姿だけでじゅうぶんファンタジーだった。

 猫たちはおじさんには本当に慣れていて、おじさんはエサを食む猫たちの体をかいぐりかいぐり撫でていた。野良猫なのに。私には触らせてくれないのに。
 おじさんは毎日朝5時半と夕方にエサをやりに来るらしい。「みんなあんまり知らんけど、向こうのほうにある枯れ池のところにも猫が3匹いるんや。ここには4匹、こいつはまだ新人なんやけどな(と、長毛の黒猫を指して言う)、向こうには5匹いる。親子でな、黒白の子猫がかわいいんや(これは私が時々エサをやる猫たち)。今からそっちまわるけどな。あいつとあいつは避妊手術したんや。雌やからな。これ以上ふえたらかわいそうやろ」
 そのあといつもの祠のところに行くと、かの猫たちが駆け寄ってきた。すごい。
 神社の猫たちはよく太っている。

1月16日
NHKアーカイブス
 最近気に入っているTV番組。70年代のNHKのドキュメンタリー番組が見られる。ビデオに録ってたのだけど、最後が切れてて悔しい。
 こんな話。
 ある飯場で火事があった。焼死したのは日雇労働者や農家からの出稼ぎ労働者たちだが、その中でどうしても身元のわからない人が一人いた。肉体労働者は業者が連れてくるので、大した身元確認もしないのでわからないのだ。
 警察は彼の身元を確かめるために、骨格や周囲の人達の記憶から苦心してモンタージュ写真(なつかしい響き!今ならフォトショップでできるのでは)を作り、飲み屋で聞き込みをし、出身地や娘の名前を聞き出した。その名前からしらみつぶしに調べて(離婚しているので苗字はわからない)、とうとうそれらしい家を見つけた。
 娘は離婚した妻の元にいるが、父は年に1回娘に会いに来ていたらしい。モンタージュ写真を妻に見せると、彼女は「だいたいこんな感じ」と言う。顔の傷などの特徴も一致している。だが娘に「今年の8月に会ったお父さんはこんな感じだった?」と尋ねると、中学生の娘は「違う。お父さんはこんなんじゃない」と言う。ええっ、と、ここでテープが切れた。
 誰か見た人いたら教えてー。

1月5日
 神社の猫は祠で雪宿り。えさをもってきてやらずにはいられない。
寒いががんばれよ。

2001年1月1日なのだ!
 うちでは毎年、元旦恒例焼肉大会をする。朝は教会へ行き(私は行きたくないが、立場上仕方なく)、そのあと山奥の墓地まで車に乗って墓参り。そのあと母の家に寄り集まって昼下がりの焼肉というわけ。肉は特上。見たこともないような霜降り肉を3kgとタンを2kg。これを焼きまくるから、部屋はもう煙もうもう。

2000年12月28日
 O氏に「京風ちゃんこ鍋」をごちそうになる。お上品なちゃんこ鍋なり。壁には若花田、貴花田の手形とサインが。
うちの母も先日教会で手形を取ってもらい、部屋に飾ってあったが、洗礼名「コロンバ」を間違えて「コロンボ」と書かれてしまっていた。

12月21日
ハモンドオルガン
 ハモンド+ジャズボーカルのフリーコンサートを聞きに行く。期待してなかったけど、すごくよかった。ハモンドを生で聞くのは初めてだったので感動。 高音でビヨヨヨーン、と鳴ると、気分はキース・エマーソンなのだった(ハモンド使ってたっけ?アナログ・シンセだけだっけ?)。今日のハモンドはB-3といって、30年前製造のものらしい(何百万円もするんだって)。

日本万国博覧会
のドキュメンタリー映画をBSで見る。
 物売りのインド人が営業用ターバン巻いて(絶対シーク教徒じゃない!)「やったぜカトちゃん!インド人もびっくり!」とか叫んでるのが可笑しかった。
 一般入場者の会話を聞いてると、人々は今よりずっとちゃんとした日本語をしゃべってる。

12月15日
花輪和一「刑務所の中」
 めちゃめちゃ面白い!こんなに何回も読みなおした本は久しぶり(「ニュースになった猫」以来か?)。グロ耽美系のマンガ家と思ってたけど、驚きの面白さ。売れてるみたいなので、これで青林工藝社もかなりうるおうのでは…。  
 最後のページなんか、感動的だよなあ。しみじみしてしまうなあ。しばらくは寝床の友になりそう。

12月10日
 韓国事情に明るいS井さんの引越しを手伝いに大阪まで出かける。
 S井家には韓国人留学生が7人ほど手伝いに来てた。そのうちの1人に軍隊の話を聞く。彼は「軍隊のせいで、私達の20代前半はないようなものです」と言っていた(S井さん通訳による)。38度線の前線で見張り役をしていたそうなのだが、実弾入りの銃を持たされていたために、銃による自殺者が多かったそうだ(軍隊生活がつらくて自殺するらしい)。因みに、あまり必要のない部署では、銃は持っていても実弾は入っていないそうだ。軍隊と言っても、あまりつらくない部署もあるらしい。大おば様の孫は楽な場所が当たったと言っていた(どこに行くかは「くじ引き」で決まるのだ!韓国旅行記参照。まだ書いてないけど…)。

12月5日
 この1ヶ月ほど、アトピーの大発作で大変。もうここ3年くらいこういう大発作はなかったのに。昔飲んでた漢方薬を思い出し、試すことにする。大出費。でも、何でもいいからとにかく助けて!という感じ。

9月18日
 N本さんと椎名林檎の「ウザさ」について語り合う。CreaturesのCDも買ってきてもらう。満足。  
 ラジオ深夜便、今日の特集は松尾和子。「誰よりも君を愛す」。

9月17日
 取り付かれたようにフリーセルをやってしまうので、とうとうパソコンからゲームを削除することにする。ちょっとさみしい。でもちゃんとフロッピーにコピーしてあるのだ。

9月8日
 近所の神社で子猫4匹発見。すぐ家にキャットフード取りに帰る。
 えさを食む猫たちをでれでれ眺めていると、自転車に乗ったおじさん登場。神社内の猫分布と犬分布について詳しく、どこにどんな猫がいて誰がえさをやっているか、こと細かく語ってくれる

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