花猫がゆく

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「まれに見るバカ」勢古浩爾(洋泉社)

◆ボヤッキー

 全体にボヤキだけなので、特に深いものは何もないんだけど、ときどきすごくおかしい。

 「わたしの嫌いな言葉」という項が面白くて。「『もっと国民全体で議論しなくちゃいけない』って、いったいどうやって『国民全体』で議論するのか」ボヤッキーや。でも次のなんかは大いに同意できる(同意できるもの少ないんだけど)。

 「『ごちそうさまでした』
 他人に食事や珈琲を奢ってもらうことがある。(略)ただそのあとに『ごちそうさまでした』というのがどうも苦手なのだ。他人の金で食っておいてそれはないだろう、というのは重々承知している。礼儀だし常識だろうというのもわかる。だが、言わなければいけない、という意識からいうのが、どうにもわざとらしくてかなわない。それに、その言葉をいうタイミングを計っている自分もいやらしいし。
 で、たまには私が年下の者のために支払うときがないわけでもない。その時にはだから、『ごちそうさまでした』とも絶対言われたくないのである。そう言われたときの対応ほど難しいものはない。いったいどういう顔をしたらいいのか。あらぬ方向に目をやりながら、聞いてない振りして、「う」とかいえばいいのか。「いやいや」と強く否定するのもわざとらしいし、かといって鷹揚にうなずくことなどできもしないし」

 「『アーティスト』
 たかが素人みたいな歌唄いがおこがましいにもほどがある」

 「おとなの『隠れ家』
 いったい、だれから、どういう理由で、隠れるというのだ、アホが。その特権根性がしみったれているし、さもしい。一生隠れてろ、といっておく。

 「隠れ家」は相当お嫌いらしく、もっとあとでも「よくテレビ番組や雑誌であるではないか。『おとなの隠れ家』とか『隠れ家的お店』などの紹介が。わたしはこの『隠れ家』という言葉の俗物性とさもしさが腹の底まで嫌いなのだ」と書かれている。いえてるいえてる。それを言うなら「腹の底から」じゃないかなあ、とは思うけど。

 「素朴な巧まざるバカがわたしは大好きである(天然バカはだめ。イライラしてくる)」ははは。いえてるいえてる。「写真で田口(ランディ)さんの顔を見たけど『ランディ』という顔ではないぞ。生粋のモンゴリアンじゃないか。どうなっている?」ははは、いえてる。それを言うならたぶん、モンゴロイドだとは思うけど…(生粋のモンゴル人?)。

 ま、それだけなんだけどね。

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