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花猫がゆく

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「まれに見るバカ女」 別冊宝島Real

 何人か、ただの中傷にしかなってないライターの人がいるけど(「腹黒いだけのバカ女」「クサレ女」とか書いてて自分がミジメにならんのかな、この人。しかもよし○んのことは「茶目っ気のある小林」だって。微苦笑)、柳美里の裁判記録のような、かなりまともな読み物もある。ようわからん別冊宝島。

 槍玉にあがってるのは私もあんまし好きじゃない女が多いし、まあいいんですけどね、ちょっとなんか、この人らなにか忘れてないか?と思う。ここに出てくる女の人たちがのさばっているとしたら、男がのさばらしているんだと私は思うけどなあ。それなのに、それを忘れてくどくど、ねちねち、男のくせに。

 柳美里も内田春菊も、中島梓も香山リカも(笙野頼子は知らんけど…)、辻元清美や田嶋陽子でさえ、男たちが持ち上げて浮かれさせてチヤホヤしたからこれだけ露出してるのに、本人を攻撃しても不毛に近いよなあ。男好きのする作風とその本人、男に危害のない種類の知性、わかりやすい記号。だからこそ男に愛され便利がられているというのに。

 だいたい、柳美里なんかを有難がってるのが男なのは言わずもがな、竹内久美子を誰が買ってるよ。おっさんだろう。そもそも彼女を可愛がったのは師匠の日高敏隆なわけだし。女性ニュースキャスターについて「実は『エロス』として消費される“才女”」って、そんなん当然やん。今さらなにゆうてるの。頭悪すぎ。

 こういう本を出すとしたら、まず「それをなんで男が好むか」という構造を問題にしないとただの男ヒステリーだよね。まあ、「男ヒステリー」という編集方針だったのかもしれないけど。それと、執筆者の半数は女性ライターにしないと。でもそうすると「女が女を攻撃するなー!」とか怒り出すフェミな女がいるんだろうな。ああイヤな感じ。男も女も。

 竹内久美子の項によると、彼女は日高師匠との対談本の中で、自分の本を「シュテュムプケ(「鼻行類」を書いた人)流の高度なジョークとして楽しんでほしい」と言ってるらしい。確かに、これはひどい。すごい自己評価の高い人だ(うらやましい)。高度なジョークって、ちっともジョークになってないやん。おっさん受けのする通俗科学やん、ただの。「地図が読めない男(あれ?違った?)」を下ネタにしたような。
 「ぼくは、日高がどうして竹内なんかをヒイキにするのかがわからない」と言ってる執筆者、私はこの人(山形浩生だけど)がどうして日高の評価がそんなに高いのかがわからない。昔、猫に関する軽い本を読んだことがあるけど、全くそういう人だったよ、師匠も。「猫を安易に擬人化するなあ」と怒った覚えがあるもん。

 柳美里の項だけ2人が書いてるけど、そのうち石井政之という人が書いている「石に泳ぐ魚」裁判に関する文章だけは、冷静だし説得力があるしすごく良かった。読む価値あるのは、これだけかなあ。もう一人の呉智英はまた小姑してるだけだし。

 とにかく、文句言うならもっと他に言うべきことがいっぱいあるんじゃないの?と思いました。マル。

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